劇付随音楽「南京虫」作品19

ロジェストヴェンスキー指揮/ソビエト国立文化省交響楽団

1985 BMG/Melodiya

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ロジェストヴェンスキーによる行進曲、間奏曲、「大通りの情景」、終わりの行進曲、の4曲からの抜粋版。初期作品特有のチープな響きが面白く、ロジェストヴェンスキーの歌い回しが実に合っている。タイトルはつまり「虱(しらみ)」のようなものなの思うのだが、ところで「南京」は南京錠などと同様に海外からの珍しい「小さいもの」という意味で日本語にされていたようで、実際の中国の南京にも虱が多いというのは別にしても気の毒な和訳ではある。

フィッツ=ジェラルド指揮/ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団

2019.02.18-21 Naxos

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トムトムが素晴らしい。「南京虫」がもはやトムトム協奏曲ですよぐらいに存在感があるのが楽しい。まさか「南京虫」全曲を聴くことができるとは、と驚きつつも、トムじゃないか!という、交響曲第14番かヴァイオリン協奏曲第2番にまでつなげたいほどの初期のトム曲である。