スターリングラード戦の英霊に捧げる葬送と勝利の前奏曲 作品130

ロジェストヴェンスキー指揮/モスクワ放送交響楽団

1967.09.07 Brilliant

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シャンドスからリリースされていたCD-ROMに収録されていたものと同じ録音で、ブリリアントがCD化。追悼式典で実際に用いられた録音ということだが、わずか2分30秒の曲の中に凝縮された世界観はショスタコーヴィチならでは。荘厳で神聖さを感じさせる名曲。当時のソ連の録音という歴史的な価値もあるが、戦後の様々な葛藤の中で演奏されたこうした哀悼曲には、国を問わず敬意を表する。

アシュケナージ指揮/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

1992.04 Decca

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ディスクは葬送と勝利の前奏曲、交響曲第8番、ノヴォロシースクの鐘、という順で収録されている。この一枚に広がる世界観には感動する。私が初めて聴いた8番のディスクということもあり、この前奏曲の存在感は記憶に強く残っている。歴史や政治の側面もあり録音が少ないのが残念だが、このアシュケナージの堂々たる濃密な演奏は圧巻。